三井住友Oliveで携帯電話料金を支払う

1枚のカードでクレジットカード、デビットカード、ポイントカードを切り替えて使える三井住友Oliveですが、外部から見るとデビットカードに見えるので定期支払で使えないことがあります。

具体的には携帯電話料金をOliveで支払いしようとして登録できませんでした。

キャッシュカードとクレジットカードを1つにまとめたいから申し込んだのにこれでは意味がありません。

いい加減諦めかけていましたが、実は方法があるようです。通常アプリで確認できるカード番号の他にクレジットモード専用カード番号というのがあって、その番号であれば通常のクレジットカードと同じように定期支払に使えるということです。

IIJmioのサイトに詳しい説明があります。

https://help.iijmio.jp/answer/6525f2dc8e9e1c1d3fbe4cbd

ポイント払いが利用できるようになったAEON Pay

AEON Payでポイント払いができるようになっています。もともとイオンPayを利用するためのiAEONアプリではポイントカード機能もあったのですが、それぞれが独立していてポイント払いのときはポイントだけ、AEON Payで払うときはイオンPayだけという使い方になっていました。今回のアプデートでAEON Payで払うときに一部をポイントで充当するということができるようになりました。これでPayPayや楽天Payなどと同じようにポイントが使えます。

今まではイオンカードの利用で獲得したポイントはWAONにチャージしていたのですが、これでWAONの出番がなくなります。いままでWAONで支払いしていたのはイオン系の店舗だけなのですべてAEON Payに置き換えです。WAONは利用前にチャージが必要な上に利用履歴が見づらいので使いにくいのです。AEON Payも利用履歴は非常に貧弱ですが、クレジットカードと紐付けして使うのでカード側で履歴を管理できます。

使わなくなったWAONですが、会計の直前にぴったりの金額を入金して残高ゼロにする予定です。通常なら1円単位の入金はできないのですが、ポイントチャージを使えば1円単位で入金できます。しかも利用後のポイントはAEON Payで使えるポイントになるので無駄になりません。

イオンがWAONからAEON Payにユーザーを移行させたいならWAON残高をAEON Payにチャージできる機能とかつけてくれるといいですね。

また、AEON Payではポイント充当以外に銀行口座からのチャージ機能も追加されています。クレジットカードを持たない人でもAEON Payが利用できるようになったということです。事前チャージは予算管理に便利ですが、利用履歴の表示機能が非常に貧弱で月ごとの合計金額すら表示できないので使いません。クレジットカード紐付けだとカード側の利用履歴で家計管理ができますが、個別の履歴が出るだけの表示機能では家計管理ができません。せめてCSVで出力とかの機能があれば集計もできますが、それすらありません。

最低限月毎の入金、出金の合計額が表示されてくれなければ使えません。さらに、費目ごとに分類して簡易家計簿として使えるようになればいいのですが、イオン系の金融サービスの家計管理機能は浪費を誘導しているとしか思えないほど貧弱なので期待できないでしょう。

AEON Payはイオンカードのフロントエンドとして利用していた使い方は変わらず、ポイントをWAONにして使っていたのをAEON Payで直接使えるようになったということになりそうです。

文系のための Nostr 入門

急激に注目を集めている Nostr ですが、まだ参加しているのは技術的な知識が十分ある人が多く、解説記事も技術的な基礎知識を前提として書かれています。プログラマでないとさっぱりわからないですね。ここでちょっとわかりやすい言葉でNostrとは何か、ということを書いてみたいと思います。専門知識と照らし合わせるとそれはちょっと違うという書き方もしますが、わかりやすさ優先です。

Nostr はざっくりいうとメールのようなもの

あまりにもざっくり過ぎますね。実際は Nostr とメールとは違うものですが、皆さんご存じのメールに置き換えるとわかりやすいと思います。 Nostr でいうところの公開鍵はメールアドレス、秘密鍵はパスワード、 Damus や iris といったクライアントはメールソフトですね。

メールと違うのはメールでは送信者が誰に送るかを指定しますが、 Nostr では受信者が誰の投稿を受け取るかを指定します。これがフォローです。そしてフォローしていない人でも発信者を指定すれば投稿を読むことができます。他にも違う点は多いのですが、ここが一番重要なのでこれだけ覚えて次に進みましょう。

Nostr は暗号資産ではない

Nostr はビットコイン関係者が開発したこともあり暗号資産とかブロックチェーンと誤解する人も多いようですが、暗号資産でもブロックチェーンでもありません。ブロックチェーンはチェーン状に繋がった台帳でできていますが、 Nostr はつながっていません。それぞれの投稿はつながっていなくて読む人が取捨選択します。その辺は届いたメールを送信者別にしたり日付別にしたりして見るのと同じようなものです。

Nostr 上でビットコインの送受信が行われていることも Nostr を暗号資産と勘違いする元のようですが、あれは単に Nostr のメッセージを通してビットコインの受信アドレスや請求書を送っているだけです。このビットコイン送受信の流れに乗るにもそれなりに知識が必要になってくるのですが、今回のテーマからは外れるので割愛します。

Nostr の秘密鍵は変更できない

正しくは秘密鍵を変更すると対応する公開鍵も変わる、ですね。メールだとパスワードが漏洩したら変更することができますが、 Nostr では秘密鍵と公開鍵はセットなので公開鍵を変更せずに秘密鍵だけ変えるということはできません。また、忘れたからと言って再設定もできません。今のアカウントを捨てて新しく作り直すしかなくなります。秘密鍵の管理はパスワード以上に注意が必要です。

秘密鍵も公開鍵も一定のルールに従って作成されるものなので、自分で勝手に作ることはできません。最初に参加するときにアプリがルールに従って作ったものを使うことになります。もっと原理的な話をすると、秘密鍵も公開鍵もすでにすべての組み合わせが存在していて、その中からランダムに1つを選ぶと、選ばれた瞬間にアカウントになります。この辺は数学的というより哲学的な話のようにも見えます。

Nostr でできることは限られている

Nostr でできることは送り手は秘密鍵でテキストデータに「署名」して送り出すだけです。受け手は公開鍵で誰の署名か判別するだけです。 SNS のように見えるとすればそれはアプリがそう見せているからです。メッセージのやり取りだけでなくプロフィール情報もこのやり方で送信しているのです。

Nostr ではよくある SNS のように画像を投稿することはできません。でも URL を文字として投稿することはできるので、別の場所に保存した画像の URL を投稿すれば、 SNS のようなアプリが画像を表示してくれます。すべてが外部に依存する分、外部でサポートすれば何でもできるとも言えます。

Nostr は何物にも縛られない

Nostr に必要なのは秘密鍵と公開鍵のペアだけです。メールアドレスも電話番号も本人確認も必要ありません。最初にアカウントを作成するときもランダムに秘密鍵が与えられるだけです。あなたは自由です。非合法なことであろうと誰も禁止しません。適法に活動しても害悪から守ってくれる人はいません。

ここが Twitter などと一番違うところです。 Twitter は Twitter 社が禁止することは禁止です。この中に違法行為も含まれます。 Twitter 社が禁止することをすればアカウントを凍結されます。違法行為に関して法執行機関から照会があれば Twitter 社は協力します。

しかし Nostr には管理者がいませんから、違法行為があっても誰も禁止しません。法執行機関が照会しようにも問い合わせ先すらありません。使い方がわからないと言ってもサポートセンターはありません。

違法行為を止める存在がないからと言って違法行為をしていいわけではありません。 Nostr からの追及がないだけで警察からの追及はあります。このあたりは電話やメールといった他のコミュニケーション手段と同じですね。電話やメールで犯罪行為の相談をすることを止めるのは難しいけれど、実際に犯罪行為を行えば追及されます。

Nostr はお金がかかる?

Nostr 自体はただの決まり事です。公開されているものなので利用にお金はかかりません。しかし、実際にサービスとして使うにはいろいろなところでコストがかかります。そして Google や Facebook のように広告をたくさん表示して稼いでいるわけではありません。

今のアプリや通信を支えるノードは無料で公開しているものがありますが、いつまでも無料かどうかはわかりません。すでに有料で利用するものも出てきているようです。

Nostr は安全?

これから Nostr に参加してみようかという人にとって一番重要なのはここでしょう。でもこの質問には答えられません。 Nostr はただのメッセージをやり取りする決まりごとに過ぎず、安全に使うかどうかは使う人次第だからです。

例えるならば1本の紐です。紐は荷物をまとめて縛ることもできれば自分の体が落ちていかないよう固定することもできる便利な道具です。半面、他人の体を縛って自由を奪ったり、首を絞めて命を奪うことすらできる危険な道具でもあります。

だからといってただの紐を恐れる人はいません。紐がどのようなものかはすでに知識があるので、悪意を持った人が紐を手にしたときだけ恐れればいいのです。

同様に、 Nostr もどのような使い方をされていくか注意深く見守って、安全かどうかを判断すればいいのです。

おわりに

Nostr とはどういうものなのかを専門知識がない人に向けて書いてみました。 実際には今使われている使い方以外にも Nostr の利用方法はあるのですが、この辺りは私も十分理解していないので割愛します。そもそもこの記事は他人に解説するためというよりは自分の考えをまとめるためのものですから。

また、ここでは Nostr の参加方法だとか設定方法等についてはここでは触れていません。それはまた別の機会があれば書いてみたいですが、具体的な手段はわかりやすい解説がすぐに出てきそうです。

Koofr To Start Offering Vault

Koofr が E2EE ストレージのサービスを開始しています。 Koofr のドライブ内にクライアントサイドでデータを暗号化する Vault というエリアができて、追加パスワードでアクセスします。

pCloud の Crypto Folder と同じような形態ですね。メジャーなクラウドストレージと連動したり、有料プランなら Office ファイルを編集できたりして便利な Koofr にもう一つ便利な機能が加わりました。

https://vault.koofr.net

pCloud To Add Password Manager

pCloud がパスワードマネージャーのサービスを開始していました。

pCloud は普段仮想ドライブとしてマウントしていて主に自動バックアップなど裏方的機能で使っていため web サイトにアクセスすることがなく気が付きませんでしたが、 new となっているので最近始まったサービスのようです。

pCloud らしくセキュリティを前面に打ち出しています。機能的にはパスワードの自動生成やパスワード以外のカード情報等の保管など一般的なパスワードマネージャーです。

無料プランでは1台のみ、有料プランだと端末制限がなくなるあたりは Dropbox と似たようなものですね。ベースのストレージとは別料金です。

料金は一般的なパスワードマネージャーの有料プランと似たようなものですが、 pCloud らしく買い切りプランもあります。今ならディスカウントもあるようなのでまとまった金額を払うつもりなら買い切りプランがお得です。

私が使い始めたころは日本語の情報などなかったのに、いつの間にか公式サイトにも日本語版ができています。

https://www.pcloud.com/ja/pass.html

Happy New Year

あけましておめでとうございます。随分期間が開いてしまいましたが、このブログは閉鎖したわけではありません。

昨年は世界的にずいぶん悲観的な年になってしまいましたが、今年は上向いていくことを期待しています。

最近は Vivaldi Social にいることが多いです。以前 Mastodon が流行したときに使っていたインスタンスは閉鎖されたり変質してしまって抜けたりしましたが、今回の流行でできた新しいインスタンスはまだ大きすぎず居心地のいい空間です。

2023.1.1 0:00 GMT https://social.vivaldi.net/@okano

I’ll Be Back Later

長期間このブログを更新していないけど、これが原点なのですよ。

ブログ黎明期にいくつかのサイトを試してみて、結局長く続いたのがBloggerでした。そのBloggerから移植したのがこのブログです。

すぐにではないけれど、また再開するつもりです。

複数枚のイオンカードのポイントをまとめる

イオンカードは一人で複数枚作成することができます。イオンカードはVISA、Master、JCBの3ブランドから選べますから、カードブランド別に作成してもいいし、家計用、趣味用など用途に分けて作成すると予算管理が楽になります。それぞれのカードを別の銀行口座から引き落とすこともできます。

もちろんすべてをイオンカードでまとめる必要はないのですが、同じカード会社でまとめるとカード利用でたまるポイントが散逸することを防ぐことができます。

楽天カードでも昨年から2枚のカードを作成できるようになり、家計管理に便利になりました。楽天カードの場合は同一人物であれば同一の楽天IDでカードを作成することになり、結果としてカード利用でたまるポイントは自動的に合算されます。

しかしイオンカードではカード利用でたまるポイントだけでなく明細すら別のIDとなり不便です。ポイントをまとめることはできますがわかりにくい手順が必要だったのでメモしておきます。

請求書をまとめる

イオンカードはカードごとに「イオンスクエアメンバーID」が作成され、それぞれの請求内容を見るには一度ログアウトして別IDでログインしなおす必要があります。これは不便です。

しかし最初に作ったIDに後から作ったカードを追加して同じIDで請求内容を見ることができます。そのためには、まとめたいIDでログインしたのち、左側の「各種お手続き・登録変更」項目から「ご登録カードの設定」を選ぶと「カード追加登録」ボタンが現れます。ここで新しいカードを追加すれば一つのIDで複数のカードの請求内容を見ることができます。

ただしここではあくまでも同一IDでカードを切り替えてみることができるだけで、ポイントを合算することはできません。ポイントを合算するにはポイントサイトでの合算処理が必要ですが、こちらは難解です。

ポイントをまとめる

ポイントをまとめるには複数のカードでそれぞれポイントサイトのIDを登録して、家族登録したうえで合算するという手順が必要です。家族登録しただけでは自動的に合算されないので手動での合算が必要です。

ポイント用IDを作成

まずはポイント用IDを作成します。「smart WAON」サイトで新規にIDを作成しますが、この時注意しなければいけないのは「smart WAONウェブID」を新規作成する必要があるということです。上記の請求書を見るための「イオンスクエアメンバーID」でログインしてもポイントを合算することはできません。

面倒ですが、カードの枚数分「smart WAONウェブID」を作成しましょう。クレジットカード以外のWAONカードならば一つのIDでまとまるので、ここで必要なのはクレジットカードの枚数分の「smart WAONウェブID」です。

家族登録する

すべての「smart WAONウェブID」が作成できたら、親となるIDでログインしてトップの「わけあえる」項目から「家族でシェア」を選ぶと「WAON POINTを家族でシェア」ボタンが現れます。ここで子となるIDを家族として追加します。

ポイントをまとめる

家族として追加しただけではポイントは合算されません。次は子となるIDでログインして同様に「WAON POINTを家族でシェア」ボタンをクリックすると「家族を選択してWAON POINTをおまとめする」ボタンが現れます。ここで子IDのポイントを親IDに移すことができます。

一筋縄ではいかないWAON POINT合算です。そもそもWAON POINTとWAONポイントがあり、表記がアルファベットとカタカナで別のポイントというややこしさがある上にポイントの合算も大変です。